宝物
2001年11月5日目を潰し 耳を塞ぎ 声を殺して
綺麗な籠の中で静かに最期を待つ私に
彼の方はたった1つ贈り物をくださった
私は綺麗なリボンをかけて
壊れないよう優しく抱きしめ
何よりも大切に慈しんだ
ある日 ジョージィ・ポージィが現れ
私の籠を揺らし始めた。
お願い籠を揺らさないで
どんなに泣いても叫んでも
私の声は殺されて
私の声は届かない
揺らされ続けた籠の中で
必死に守り続けたけれど
見るも無残に私の手から
宝物は滑り落ちた
悲しみに血の涙を流していると
塞いだはずの私の耳に
ジョージィ・ポージィの声が響く
「そんなに大事な物なのか?」
他の誰も必要としないものでも
私にとっては宝物
私にとっては何よりも綺麗で
何よりも神聖なもの
大事に大事に慈しんだもの
私はなすすべも無く泣いていた
何も出来ない自分を呪い
私の所為で壊れてしまった宝物を思い
ただ泣くことしか出来なかった
けれども私を助けてくれる人など
何処を探してもいるはずも無く
私は必死に籠から手を伸ばし
宝物を取り返そうとした
宝物は壊れてしまったけれど
それでも大切な事には変わりは無い
もう少しで手が届く
あと少しで手が届く
必死に両手を伸ばしてみても
あと少しだけ届かない
それでも必死に手を伸ばしていると
籠の中から滑り落ちた
籠の中には戻れないけれど
私は宝物を取り戻した
私の体は壊れたけれど
私の心は満たされた
他の全てを失ったけれど
私は充分に幸せ
大切な宝物…
大切な友達の傍に居るから
綺麗な籠の中で静かに最期を待つ私に
彼の方はたった1つ贈り物をくださった
私は綺麗なリボンをかけて
壊れないよう優しく抱きしめ
何よりも大切に慈しんだ
ある日 ジョージィ・ポージィが現れ
私の籠を揺らし始めた。
お願い籠を揺らさないで
どんなに泣いても叫んでも
私の声は殺されて
私の声は届かない
揺らされ続けた籠の中で
必死に守り続けたけれど
見るも無残に私の手から
宝物は滑り落ちた
悲しみに血の涙を流していると
塞いだはずの私の耳に
ジョージィ・ポージィの声が響く
「そんなに大事な物なのか?」
他の誰も必要としないものでも
私にとっては宝物
私にとっては何よりも綺麗で
何よりも神聖なもの
大事に大事に慈しんだもの
私はなすすべも無く泣いていた
何も出来ない自分を呪い
私の所為で壊れてしまった宝物を思い
ただ泣くことしか出来なかった
けれども私を助けてくれる人など
何処を探してもいるはずも無く
私は必死に籠から手を伸ばし
宝物を取り返そうとした
宝物は壊れてしまったけれど
それでも大切な事には変わりは無い
もう少しで手が届く
あと少しで手が届く
必死に両手を伸ばしてみても
あと少しだけ届かない
それでも必死に手を伸ばしていると
籠の中から滑り落ちた
籠の中には戻れないけれど
私は宝物を取り戻した
私の体は壊れたけれど
私の心は満たされた
他の全てを失ったけれど
私は充分に幸せ
大切な宝物…
大切な友達の傍に居るから
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